2017-01-01から1年間の記事一覧

客先常駐について

客先常駐は増加傾向に見える。別に統計資料はないので、どちらかというと体感的なものだけど、ベンダーからユーザーへの常駐は増加している気がする。これはまぁスタイルはいろいろで、完全に委任契約のものから、継続SIを仕事として請負契約の形になってい…

SQLServer 2014 “Hekaton”再考

SQLServer2014「Hekaton」MSの主要DB。論文がでているので、それをベースに自分の理解を書く。当然実装は公開されていないので、合ってるかどうかは知らない。また実際に製品にテストベンチを走らせたわけではないので、あくまで公表された論文ベースでの理…

クラウドのためのクラウド〜VMware Cloud on AWSの意味

記事とか詳細とかはこっちhttp://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1708/28/news097.html https://cloud.vmware.com/vmc-awshttp://www.publickey1.jp/blog/17/vmwarevcloud_air.html まぁ概ねこんな感じ単純に見れば、AWS上でVMWareが使えるので、VMで動い…

Cicada:Dependably Fast Multi-Core In-Memory Transactions

Cicada: Dependably Fast Multi-Core In-Memory Transactions https://www.cs.cmu.edu/~hl/papers/cicada-sigmod2017.pdfSIGMOD2017で発表されている。現状の分散OLTPのアーキテクチャをうまくまとめて、欠点をうまくカバーアップし、言って見れば次世代MVCC…

人工知能狂騒曲

最近はさすがに落ち着いてきた。もちろん一部では「人工」の「知能」という言い方に拘泥している一群もあるが、基本的に所謂「人工知能」は、SF的な人工知能ではなく、機械学習やそれに関連した統計的手法を利用したなんらかの仕組みである、ということのコ…

MVTO (multi-version timestamp ordering)

MVCC系の実装プロトコルの代表例。そのほかにMV2PL(実際は2V2PLが多い)とMVSGTがある。なおMVTOにも様々なバリエーションがある。理論自体は1980年後半から存在している。version無制限というのは、従来のH/Wでは非現実的だったが、近年のノードあたりのメ…

クラウドに基幹を移行して5年超経過

もう5年か、まだ5年というべきかちょっと判断に迷う。大抵の業務系のシステムがクラウドを始めるのは現実的には今年来年以降になるので、今の自分達の状況は多分、今後の業務系システムをクラウド移行したユーザの近未来になると思う。ので、予想的にまとめ…

multi-versionの基礎

multiversionの基礎自分用のMulti Version Concurrency Controlのまとめ MVCCの基礎理論をまとめておく。今後はここを参照する。 基本的にTX本とCC本から必要な部分をまとめている。 (一回まとめてるけど、Multi-version Conflict Serializability - 急がば…

「パブリッククラウドvsプライベートクラウドの終わり」の始まり

遅めですが明けましておめでとうございます。そんな感じで。 基本的に社内向け。あとは特定のお客さん向け。 自分の意見を詳記しとく。あとこれは日本の話で、海外の状況は知りません。■「パブリック」クラウド ここでは、大規模メガクラウドを指す。よって…