「チームリーダーの10か条」

ちょいと家を掃除してて、バックナンバーのフットボリスタの特集が「チームリーダーの10か条」になっておりまして。この雑誌、サッカーは海外でしか存在しません、とばかりに、日本代表とかガン無視の今時珍しいサッカー雑誌でございますが、なんとかいうかサッカーというより「文化」を記述しているのじゃまいか?ということが多すぎるわけです。この特集があまりにもサッカー以外に当てハマるので、ちょっとITにおけるチームリーダー論的に書いてみる。

1 「30代のベテランが望ましい」ITチーム的には、これはありですね。確かに技術的な吸収力や体力では20代が優位で、政治力優位では40代に以降にはなる。とはいえ、ある程度の経験をもっている上で、かつ過度に政治的になっていない状態で、20代を御せるのは30代ですよ、ということは正しい。しかし、なんというか最近はベテランの勢いがなさすぎな感もあるので、なんとか頑張ってほしいところ。

2 「守備的なポジションが向いている」まぁ要するにボランチだ。圧倒的に切り込むべきは、大抵は無茶な仕様なわけで、これをガシガシ削り込むには、確かにフォワードが必要ではある。とはいえ、やり過ぎたり、やり方を間違えたりすると逆に大事になることが多いので、やはりリーダーはボランチの方が望ましい。仕様の抜け・漏れを逐一拾って、前線にきっちりチケットを飛ばすことが必要ですね。

3 「コミュニケーション能力は必須」コミュ力は、事前にチームの鬱病発生を防ぐためにも、チームリーダーには必須です。特に黙々作業をする状況では、上に下に右に左にコミュニケーションをとることがリーダーに必須の技能であることは論をまたないでしょう。

4 「出場75%がリーダーの証」
チームリーダーはタフであることが大事ですね。無事これ名馬というか、体力健康で常に現場にいるというのは現場のリーダーとしては必須でしょう。やばいときにいません!とかやはりサッカーだろうと、ITだろうと同じでございます。

5 「伝承する生え抜きこそ理想」
ちゃんと育てる、ということでしょう。外から金で抜いてきた外タレをリーダーにすんじゃね〜、ということです。どっかのWeb系の企業さんでは、耳が痛い話でしょうw。まぁなんでもそうですが、中で叩き上げで上がった人が、しっかりしたリーダーになると、プロジェクトは勿論、それ以外にも「安心感」が出ますね。

6 「地元の象徴は国産であるべき」
外注ばっかり使うんじゃね〜、って話ですね。これは。リーダーが外注というのはさすがにアレな感じです。チームを引っ張るという役割が生え抜きです=中でしっかり頑張るという象徴になります、というの話です。上記の生え抜きの話とコンテクストは同じですが、頑張っている人材が社内ですよというのは強いチーム・会社になります。サッカーもそうですし、ITも同じ。IT屋もたまにはスペインのクラブチームを見習え、とかそーゆーことで。

7 「信頼を得られるのは7年目から」キャリアは大事ですね。人手不足で2-3年でリーダー頑張れということが実際は多いのですが、できればそれ相応のキャリアを積んだ人間がリーダーとして望ましいということでしょう。面白いのはサッカーという技術一色の職場ですら、技術以外のことの方が大事だ、ということがあるそうです。実はITも同じかもしれません。実装の腕だけではなく、場合によっては実装の腕はなくとも、うまくチームをまわすキャプテンは、やはり得難い人材でしょう。そういう信頼できる人材になるにはキャリアが必要ということでしょう。

8 「キャプテンは人を成長させる」いわずもがなです。キャプテンをやるためには、周りを見ることやバランスを見る事が非常に重要になります。一担当ではやる事見える事は限界があります。キャプテンという責任のある場所にいる、ということはそれだけ人を成長させます。ただし例外もいますがね。

9 「ピッチ外の要因で代えるべきではない」政治的に上の受けが悪いという意味で、左遷食らうことが多いのはサッカーもIT同じ。もうね。これは駄目です。サッカーでもITの現場でも同じ。こんなことをやっているチームは連戦連敗。炎上しまくり、ということでしょう。

10 「大切なのは技術よりもモチベーション」最後にこれ。まったくその通りですね。いくら技術が高くても、モチベーションがない人材はリーダーにはやはり向いてません。この辺は、業界を越えて、世界共通でしょう。個人的には、一番大事なところだと思います。ま、もっともモチベーションが高い人材の方が、より技術が高い、というのがITの業界の特長でもありますが!