Welcome back to the TRANSACTION!

最近、トランザクションの再勉強を始めていて、先日クラウド温泉でも発表させてもらった手前、ちょうどいいので一回まとめておく。はじめに断っておくと自分は別にDBやTXの専門家ではない。なので以下の内容の正確性については保証しない。内容については自…

SIで得るものはあるのか?

「SIで得るものはあるのか?」おそらくここ10年以上、日本各地で自問自答された問いでありまして。かくいう自分もその一人であります。デスマの度に、ここまでやる意味はあるのか?赤字の度に、そこまでやる意味はあったのか? 思わなかった人はいないはずで…

Amazon Glacierについて

まずはリリース案内 http://aws.typepad.com/aws_japan/2012/08/amazon-glacier-archival-storage-for-one-penny-per-gb-per-month.html実際のアーキテクチャや使い勝手は今後のレビューを待つとして、まず基本的にS3以上に、既存のDCに対して脅威となるサー…

技術革新は何のためにあるのか?

技術革新は須く斬新的なものであるべし、という肩に力の入った信念の人は流してください。ちょっと、力の抜いた小ネタなので。最近というかここ10年来、いわゆる業務系のシステムに関わっていてよく思うことではあります。特に最近、NoSQLやHadoopといった「…

CDH4説明会に行って参りました。

CDH4説明会に行って参りました。日時:2012年7月6日(金) 場所:ベルサール八重洲 タイトル: 進化するHadoop:CDH4とCloudera Enterprise4.0のご紹介アジェンダは以下の通り。 18:30 開場 19:00 開会のご挨拶(ジュゼッペ小林さん) 19:10 CDH4とCloudera …

Distributed Control Break

まず始めに断っておきますが、このワードの発案は@marblejenkaさんによるものです。個人的には、言い得て妙だと思っています。この手の言葉の使い方のセンスはマーブル先生は時々天才な時があり、このワーディングもそれに属します。尚、社内では「この言い…

業務系エンジニアはどうしていくべきか?

まず超個人的な見解です。あとWeb系の人は関係ないので、そういう人は読んでも無駄です。ここでいう業務系エンジニアというのは、主にSI屋で特定企業向けのシステムを構築しているエンジニアの人たちをさします。まず、非常に難しい時代になったと思います。…

業務系処理の分散処理の実行基盤について(Asakusa0.2.6)

Asakusa supports for the multi-clusterというお話で、多分解説がいるので書いておく。公式に書くものではない、という意見も強いので、ここで書く。先日のSIGMOD日本支部のMtgでも発表した内容ともかぶりますが。具体的にはここで http://asakusafw.s3.ama…

「チームリーダーの10か条」

ちょいと家を掃除してて、バックナンバーのフットボリスタの特集が「チームリーダーの10か条」になっておりまして。この雑誌、サッカーは海外でしか存在しません、とばかりに、日本代表とかガン無視の今時珍しいサッカー雑誌でございますが、なんとかいうか…

Amazon EMR セミナーの記録

Amazon EMR セミナーに行ってきたので、個人的にまとめておく http://kokucheese.com/event/index/34636/ 日時: 2012/5/18 14:00 – 17:00 会場: アマゾン目黒オフィス 東京都目黒区下目黒1-8-1アルコタワーアネックス16F メインスピーカーは、EMRのSenior …

AmazonのB2Bについて思うところ

もの凄く個人的なまとめですので、その辺はご了承ください。まずはこのサイト http://www.amazonsupply.com/試験的ではありますが、あのAmazonが業務用に手を出してきました、という内容です。まず、慌ててはいけませんが、そのまま普通にB2BでAmazonが圧勝…

Hadoopは統計の基礎を無視しているのか?

http://ascii.jp/elem/000/000/687/687170/こういう塩梅になった。これでも一応、最初に上がってきたインタビュー記事を訂正して、この状態という感じです。最初のほうはもっと派手だった。まー、さすがに読み手で不快に感じる人もいるだろうし、とはいえ、…

直接費と間接費の間で

全国にいる、管理会計とその関連システムやその辺の担当者は多分1000人ぐらいだと思います。そのうちこの記事に辿り着く人は、0.1%程度だと思うので、約1名位の読者を想定しています。宜しくお願いします。まず最初に・・・管理会計(原価計算)の世界には、…

エンタープライズでOSSであるということ

エンタープライズのOSSについてこんなこと書くとOSSなモヒカンな人にぶん殴られるわけです。読み手の方で、自分はOSSを引っ張ってきたと自負されている方や組織のかたや、OSSは商用より無条件で優れていると思っている人は気分が悪くなるので、読まないでく…

Dosakusaフレームワークがリリース間近

ノーチラス社内でAsakusaと同時に開発されているフレームワークについて。Dosakusaフレームワーク基本的にAsakusaフレームワークの上位で構成されているフレームワークで、Asakusaフレームワークの拡張仕様。N階層DSLにより構成される、現時点では100万階層…

ノーチラス第二期の開始

Nautilus-technologiesの第二期に入った(というべきですね)。 まずAsakusaをOSSにして、早いものでもう一年になる。当時はとにかく3月中に公開するぞ、というぎりぎりの中での公開だった。相当無理があったが、チームが頑張ったので、なんとかできたという…

小売業における個別原価法とシステムとその先に

まず小売業の利益計算の基本的な会計処理は売価還元法になっている。ありとあらゆる原価法の中でもっともザルで、かつ、いい加減な方法の一つである。端的に言えば、一定のカテゴリーベースでの売価の総額と仕入の総額を総計して、原価率を算定して、その率…

SI屋さんとSIと、直近の課題について。

某セッションでちょっとしゃべったことをつらつらと。SIの現状と近い将来について思うところをまとめておきます。自分自身の立ち位置も確認していくという意味で。結論的にいうと、SI自体は必要とされていますが、SI屋さんのビジネスモデルは成立しないとい…

いわゆる仕様と業務例外について

最近とにかく、移動が多いので、その中でちょいちょい考えたことをまとめておきます。まずは仕様の理解の仕方とか、業務例外とか、押さえておきましょうという視点から。別にこれが正解で必須というわけではないので、あくまで個人の経験をまとめただけです…

Hadoopは汎用機の夢を見るか?

オープン系の歴史は、基本的に汎用機との戦いでした。個人的にも自分の戦いも、わりとまじめに汎用機との戦いでした。Linux? おもちゃですね。Java? 飲めるの?Object指向? 品質高いの? ・・・まぁこんな感じでしたね。確かにLinuxはもはや標準になりました…

Asakusaでの設計・実装の方法についてのドキュメント

Asakusaのドキュメントを大幅に見直し+追加しました。自分の担当は設計関連の部分だったので、その辺の“あとがき”的なものを以下。自分で書いて気になったところもまとめて置く感じで。http://www.asakusafw.com/techinfo/methodology.html1.設計手法につい…

MapR勉強会にて

先日MapR勉強会に参加した、というか主催者だったので、一応まとめ。 細かい内容とかは以下にまとめてくださった方々がいらっしゃるので感謝でございます。@znj6さん MapR(GreenPlumHD)の中身説明会参加 http://zenjiro.wordpress.com/2012/01/19/inside-map…

年始の抱負〜仕事の師匠から教わった事

2012年の始まりなんで。記録として書いておく。今年の抱負も含めて。 ちょうど会社も立ちあげたし、こんな事を書いても良い世代になってしまったと思うわけです。えっと、自分が師匠とよべる人はふたりしかいなくて、しかも性格は正反対だった。しかしながら…

来年のHadoop

Hadoopアドベント・カレンダーの多分最終日のはず。 せっかくなんで、来年の予想でもしてみようかと。日本の話です。世界のことはよくわかりません。本当のことは、日本には伝わらない(表向きの話はともかく、現状ではVCあたりの外野の方が発言力があると思…

トランザクションデータ(とマスターデータ)について思うところ

業務系のデータ処理では、大きくはトランザクションとマスターに分かれる。マスターデータは特に、モデルや制御の方法が何かと面倒くさいので、よく議論になる。「マスターデータの管理の手法」というセミナーまで定期的に普通に開かれることも多い。他方、…

"BigData"では何が問題なのか?

”ビッグデータで奇跡が起こる” はいどうも。まず、個人的には楽天的な進歩史観には、まったく組しない。従って、突然に新技術ができて、なんか凄い事になる、というのはさらにまったく同意しない。すべからくブレイクスルーは課題解決により起こると思ってい…

AWSと国内DCサービス

自分的な話題なので書いておきたい。まず立場的はっきりさせて置く。AWSを基本的にはエンタープライズ・ユースで考えています。もっと直裁にいえば、Asakusaの実行基盤として、すなわちEnterpise Hadoopの実行基盤として見ています。クラウドの利用は単社で…

アトムとビット〜Hadoopでバッチが速くなって何がうれしいか?

まず、社内のオープニングで説明した内容だったりするのですが、一回まとめておきたいので。断っておくとこの言い方はニコラス・ネグロポンティから取っています。彼の主張は明確でいままでアトム(物質)的な存在だったものが、ビット(電子情報)的な存在…

Jubatusについて

先週の月曜日にお披露目会的なものがあったので行ってきた。 ちょいと前半戦は見れなかったので、肝心なところを見てない説もあり、その辺は割り引きたいが、まず印象まで。Jubatus http://jubat.us/基本的なラインは、言ってみれば、分散CEP+機械学習という…

システムはどこまで内製化できるか

どこでも何回も何十回も言われているが、システムを経営の変化に対応させるにはある程度のシステムの開発を内製化すべきである、という論調が強い。この問題は、古くて新しい問題であり、と同時におそらく、いままでとは違うコンテクストで語られることにな…